薬剤師会に入会するメリットとデメリット比較【業界情報】

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薬剤師の方で、「薬剤師会」に入会していないという方はいらっしゃいますか?
薬剤師会とは薬学や薬業の進歩発展を図り、国民の健康な生活に寄与することを目的とした薬剤師の組織です。一見、薬剤師会というと「薬局経営者が入会するもの」と思われがちですが、実は、勤務薬剤師でも入会している人は多数いるのです。

そこで、薬剤師会に入会すべきか悩んでいる方に向けて、薬剤師会とはどんな組織なのか、薬剤師会に入会するメリット・デメリットは何なのか等について詳しくご紹介します。迷っている人は、業界情報としてぜひご参考にしてください。

薬剤師会とは

複数存在する薬剤師会の詳細をまとめてご紹介いたします。

日本薬剤師会

日本を代表する薬剤師会としては「日本薬剤師会」があります。日本薬剤師会は公益法人であり、国内の各都道府県の薬剤師会を統括する役割を果たすとともに、薬剤師会の全国団体として積極的な活動を行なっています。
日本薬剤師会は47都道府県薬剤師会の会員で構成されています。その会員数は約10万人にも及び、厚生労働省に届け出を行なっている薬剤師の約37%が加入しています。構成割合は薬局薬剤師が約76%、病院薬剤師が約8%、販売業に所属する薬剤師が約2.5%、製薬企業の薬剤師が約1%です。薬剤師会に入会する、というとまずこの日本薬剤師会が頭に浮かぶのではないでしょうか。

都道府県薬剤師会

国内47都道府県それぞれで活動している薬剤師会です。上記の日本薬剤師会と連携しており、地域の薬剤師会に入会すると同時に日本薬剤師会の会員になります。薬剤師が各都道府県の薬剤師会に入会するためには、勤務地を管轄する薬剤師会に入会手続きを行なう必要があります。
例えば、東京都薬剤師会の会員は約7000名で、薬局・病院・製薬会社・医薬品卸・行政機関といった幅広い職場で働く薬剤師が加入しています。東京都薬剤師会はさらに地区・職域薬剤師会に分かれていて、都内各区や市部、病院の薬剤師会で構成されています。

日本病院薬剤師会

病院やクリニック(診療所)に勤務する薬剤師の団体です。会員数は約3万7000名で、コ・メディカルの薬剤師が加入しています。当薬剤師会の会員は同時に日本薬剤師会の会員となります。

日本女性薬剤師会

女性薬剤師の社会進出や会員相互の親睦を目的に活動する薬剤師会です。薬剤師の約6割は女性が占めています。そういった事情から、女性薬剤師のレベルアップが薬剤師全体のレベルアップにつながるという理念で活動しています。日本薬剤師会とは直接的な関係はありません。

JACDS勤務薬剤師会

日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)に加盟する企業の勤務薬剤師会です。協会加盟企業で働く薬剤師の資質や地位の向上を図る目的で活動しています。基本的にはドラッグストア勤務の薬剤師の団体で、日本薬剤師会とは直接的な関係はありません。

薬剤師会に入会するメリット・デメリットとは?

上記のとおり、複数薬剤師会があるなかで、入会するとさまざまなメリットが得られることをご存知でしょうか。もちろん、デメリットが生じる可能性もあるものの、その内容は所属する薬剤師会によって多少の違いがあります。
入会を迷われている方に向け、薬剤師会に入会した場合のメリットとデメリットを挙げさせて頂きます。

メリット

入会メリットは以下のとおりです。

会員同士の交流の場がある

薬剤師会ではさまざまな催しを通じ、会員同士が相互に交流することができます。ふだん職場で働いているだけでは出会うことができないような薬剤師と接する機会があり、情報交換や知識を深めるきっかけになります。薬剤師同士の人の輪をつなげることで、新たな発見や人脈を得られる可能性があります。

講習会や研修会に参加できる

各種講習会や研修会に参加できるのは薬剤師会に入会するメリットのひとつと言えます。定期的に開催される学術大会や学識工場と連携を深める目的で行なわれる研修会では、薬剤師としての知識を深められるでしょう。薬剤師部会ごとの講演会では、各分野の専門家から仕事に役立つ情報を得られます。積極的に活用しましょう。
調剤報酬の講習会、薬学講習会、かかりつけ薬局研修会、調剤実務研修会、臨床薬学講座などが講習会や研修会の一例として挙げられます。

国際的な舞台で活躍できる

日本薬剤師会はFIP(国際薬剤師連盟)やFAPA(アジア薬剤師会連合)の正会員です。国内にとどまらず、国際的な活動も積極的に行なっており、世界薬学会議や薬学連合の国際会議にも参加しています。そのため、世界をステージとした活躍のきっかけを得られる可能性があります。個人ではなかなか知ることのできない世界各国の情報やネットワークを得られるのは大きなメリットです。

仕事に役立つ情報を得られる

中央薬事情報センターや都道府県薬剤師会薬事情報センターを通して、医薬品の最新情報を得ることができます。加えて、薬剤師会では医薬品の安全使用のための業務手順書や調剤事故防止テキストなども配付しています。調剤行為による問題発生時の対応マニュアルや医療安全に関する法的知識のテキストなども仕事の参考になると言えます。

薬剤師賠償責任保険に加入できる

薬剤師会の会員は「薬剤師賠償責任保険(個人情報漏えい保険)」に加入できます。日々の業務で偶然の事故によって賠償責任を負った場合、この保険によって損害に対する保険金が支払われます。
主な補償内容は、調剤した医薬品・販売した商品・患者(消費者)に対する情報提供などによって、相手に損害を与え法的な責任を負った際の損害補償金と弁護士費用の支払いです。不測の事態にも対処してもらえる保険であり、加入していると安心して日々の業務をこなせるでしょう。

薬剤師年金保険に加入できる

薬剤師会の会員は「薬剤師年金保険」に加入できます。この年金保険は日本薬剤師会の会員を対象とした制度で、毎月の保険料を支払うことにより65歳から年金を受給することができます。年金は終身保証ですが、一時金として受給すると退職金としての活用も可能です。
保険料が比較的リーズナブルである点、年齢に関係なく一律の金額である点、終身保証に加えて遺族年金制度が設けられている点などもメリットと言えるでしょう。

薬学・薬業に関する知識が得られる

日本薬剤師会雑誌や都道府県薬剤師会雑誌を通し、薬学や薬業に関する新しい知識が得られます。短波放送やe-ラーニング、教育用テキスト、スライドなどを利用した生涯教育などが受けられるのもメリットです。

デメリット

一方で、デメリットとして考えられるのは以下の通りです。

会費を支払う必要がある

薬剤師会に入会する場合は、どうしても入会金と会費を支払う必要があります。金額は会員の種類(薬局を経営する薬剤師、それ以外の薬剤師など)や、入会時期、年度などによって異なるものの、人によってはやや負担に感じる薬剤師もいるようです。

特典にメリットを感じられない

薬剤師会に入会するとさまざまな特典を得られますが、残念ながらその得点にあまりメリットを感じない薬剤師もいます。会員同士の交流や講習会を不要と考えていたり、最新の情報を別の手段で得られる場合は薬剤師会に多くのメリットを感じていません。

複数の薬剤師会に入会しなくてはならない

日本薬剤師会に入会するには、勤務先の地域の薬剤師会に入会する必要があります。日本薬剤師会・都道府県の薬剤師会・薬剤師連盟に併せて入会するといった状況です。それぞれに納める会費が発生するため、活動と合わせて負担に感じ、デメリットと考える方はいらっしゃるでしょう。

日本薬剤師会は調剤薬局などを経営する薬剤師に適した会だという意見もあります。そのため、一般の薬剤師にとってはメリットがあまりないのでは、と感じる方もいるようです。
一方で、日本薬剤師会は日本医師会や日本歯科医師会と並ぶ「三師会」のひとつとされています。そのため、薬剤師会が存在することで薬剤師の立場が守られているという考え方もあります。

薬剤師会に入会すべきかどうか、特に転職のタイミングで転職先で入会すべきかどうか悩む薬剤師の方は意外と多いです。
同僚ともまだ馴染みが浅い場合は、相談することも難しいと思いますので、客観的なアドバイスを求める意味でも、転職支援サービスに登録し、専任のキャリアコンサルタントと相談し合いながら決断しても良いでしょう。

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